疎開作家がいた村 太田村の大澤雅休

期間:2010年11月6日 ~ 2010年11月14日
場所:砺波市美術館市民ギャラリー
 前衛書道の父といわれる書家、大澤雅休(がきゅう)が第2次大戦末期、疎開していた東砺波郡太田村(現砺波市)に残した作品や手紙などを集め、地域文化に与えた影響などをたどる。

 雅休は明治23年、群馬県生まれ。小学校教員として綴(つづ)り方教育を推進、歌人としても活躍した。書では昭和12年に第1回大日本書道院展で最高賞を受賞。昭和24年に板画家、棟方志功と出会ったのをきっかけに、前衛書をおこした。28年に62歳で亡くなった。

 太田村には20年4月から11月まで、勤務先の東京都渋谷区幡代(はたしろ)国民学校児童を引率して滞在。地区民と交遊を深め、書を教えた。このころの雅休はまだ前衛書に挑んでおらず、今回の展覧会は古典の臨書などが中心となる。

地元住民らでつくる実行委員会主催。



ネットでも鑑賞できます
http://tonamino.jp/shiru/post_82.html に会場の様子、図録などがアップされています。
図録を販売
手紙の内容、さらに大沢雅休の手によるほぼ原寸大に拡大した空海の『風信帖』と虞(ぐ)世(せい)南(なん)『孔子廟堂碑』の臨書手本も掲載しています。
頒価 1,000円


地図を拡大する