高齢運転者による重大事故多発が話題となっています。公共交通が脆弱な富山県内では多くの高齢者が車を運転していますが、ハンドルを手放さなければならない時は必ずやって来ます。今後、急増が予想される高齢者単独世帯では、家族に頼れないため生活が成り立たなくなる恐れがあります。通学の高校生をはじめ子供たちの移動も大変です。
一方で、自動車業界では自動運転、IoT・電動化など技術革新が急速に進み、シェアサービスなど新しい利用形態が生まれています。高齢者や高校生、子どもたちにもマイカー同様に利用できる交通システムが、構築できる可能性が出てきました。
呉西地区交通まちづくり市民会議では、「車に頼らなくても最低限の生活ができる社会」を目指して、近未来の地域交通はどうなるのか、どうあるべきなのかを考える公開講座を企画いたします。高齢化の進展で近い将来、間違いなく切実な問題になる生活の足確保について、いっしょに考えてみましょう。
・講 師 富山大学都市デザイン学部准教授 猪井博登氏
・演 題 「近未来の地域交通を考える」
※昨年度の公開講座の録画、資料を、HP(
http://koutsukaigi.tonamino.info/)に掲載しています。ぜひご覧ください。