真宗王国の砺波地方で、人々に親鸞の教えを説いた説教僧たちを紹介する。市美術館で開催中の「砺波の真宗風土」展の関連イベント。
砺波地方には昭和40年代まで10カ所以上の常設説教所があり、県内や石川県などから訪れた僧が毎日、説教を行っていた。その様子を、砺波市永福町の真寿寺に残る昭和初期からの説教日程や説教僧の一覧、文政8(1825)年に鷹栖屋源右衛門から寄進された親鸞の絵伝などで紹介。さらに、名説教僧として知られた人たちを写真や書なども集めた。
展示された資料は200点。同資料館は「説教は娯楽の一つでもあった。信仰がいかに人々に根付いていたかを知ってほしい」としている。