教育者 川辺外治展

平成27年度 第39回 郷土先人展
富山県洋画界の先駆
教育者 川辺外治展

今年の秋の先人展では
富山県洋画界の先駆者 川辺外治氏 を紹介します

川辺外治は
師範学校を卒業するや福野小学校に勤め始めました
でも小学校だけにおさまっている人ではありません
大正デモクラシーのよき時代に
青年を　小学生を　幼児を鼓舞し覚醒せんと
早起会　貴和少年団　日曜幼稚園などの実践
青年教師のエネルギーを完全燃焼されました
知識を教える教師ではなくて
精神修養とも言うべき
心のありようを教える教師でありました
やがて
高校教師として　手取り足とり檄もとばして
後輩を育て続ける

五十五歳　教師を退いてからは
「彩彫会」を立ち上げました
育ててきた青年らと
さらに美の神髄を追求したいという勢いです
以来　晩年までの二十五年間
本県の洋画界をけん引し続けました
特筆すべきは
育ててもらった若者に
人生の大恩人 日々の心の支え 人間教育を目指した人
と言わせるほどの心の師であったということです

くしくも今年は氏の三十三回忌です
故人を偲び　洋画の先駆者としてのみならず
ぜひ教育者川辺外治を見てください
砺波の誇る大先輩です